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カビキラーがエアコンのカビ汚れ解消にNGな3つの理由

エアコンとカビキラー エアコンクリーニングの基礎知識
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エアコンを久しぶりにつけたらカビ臭くて我慢できないレベルだった……そのような臭いを解消するためにエアコン内部にカビキラーを散布しようと考える人もいると思います。

結論から言うと、エアコンのカビ汚れを除去してカビの臭いを解消する目的でカビキラーを使うのはNGです。本記事でカビキラーをエアコン本体に使用するのが非推奨な理由を解説していきます。

間違ったエアコン掃除方法は、エアコン本体の故障・トラブルに直結します。また、間違った掃除方法をすることでさらにカビ汚れがひどくなる、エアコンから出てくる空気が体に悪影響を及ぼすなどの問題も発生してしまいます。

  • カビキラー使用後は水洗いで完全に洗剤を除去する必要があるため水洗いが困難なエアコン内部のカビ落としには適さない
  • 成分を落としきれないとエアコンから体に害を及ぼす臭いが出てくる
  • カビキラーはエアコンのカビ落とし用に作られていない

カビキラーがエアコンのカビ落としにNGな理由

日本でもっとも知名度が高いと言っても過言でなく、カビ落とし用洗剤の決定版であるジョンソン・エンド・ジョンソンのカビキラー。筆者もお風呂のカビ落としに愛用しています。ボトルをそのまま転用できる詰め替えタイプを購入すれば200円以下で手に入るカビ落とし洗剤なので、エアコンのカビ落としにも活用できると考える人が多いです。

■カビキラーがエアコンのカビ落としに適さない理由

エアコンのカビ汚れにカビキラーを使うのはNGです。その理由を順に確認していきましょう!

カビキラーは浴室用のカビ落とし洗剤

カビキラーは公式サイトやAmazonの販売ページにしっかりと記載がありますが、カビ取り成分である炭酸アクチベータを配合した浴室や洗面台に使用する目的で開発されたカビ取り洗剤です。

空気中に漂っているカビ胞子が浴室のタイルに付着して時間経過と共に成長して目に見える黒カビとして発生した汚れを落とす洗剤です。タイルや浴室の材質に最適化した配合成分でカビを落とすことができます。そのため、エアコン内部の銀色部分のアルミフィンに付着したカビ汚れを落とす目的で使うために最適化されていません。

カビ汚れを根本からキレイに落とすイメージが強いので、エアコン内部のカビ汚れにも併用したいと考える人が多いですが、メーカーが定義している目的で使用するのが安全に使う方法です。

体に害をもたらす室内環境を作る可能性がある

カビキラーはアルカリ性のカビ落とし洗剤となっており、「酸性の洗剤に混ぜるな危険」、「使用後は丁寧に水洗いで洗剤分をキレイに除去する」、「室内をしっかり換気してカビキラーを使う」などカビキラーを使う上で注意しなければいけない点が数多くあります。

配合成分が強い洗剤となっているので、安易にエアコン内部に使って洗剤分が残ったままになっていたりすると体に害を及ぼす直接的な原因になる可能性があります。特に小さい子供や赤ちゃんがいる家庭だったら、エアコンで温度調節をして風邪など引かないようにするのは非常に重要です。カビキラーの成分が残ったままになってしまうと、子供の健康を脅かす原因になってしまいます。

エアコン内部に散布したカビキラーの成分を水洗いするのが難しい

カビキラーは使用後、しっかり水洗いして洗剤分を除去するルールになっています。エアコン内部にカビが付着するのは銀色部分のアルミフィンです。

エアコンを分解してアルミフィンにカビキラーをスプレーするだけでも難しい上にアルミフィンの中には手を入れることができません。そのため、直接エアコン本体の内部に水をかける必要があります。故障の原因にも繋がる上に付着したカビ汚れとカビキラーの成分をキレイに落とすことが難しいです。

洗剤分が残ってしまい、さらにカビを増やす原因やエアコンの故障につながる恐れがあります。

上記の理由からエアコン内部のカビ汚れにカビキラーはNGです。カビキラーは浴室・洗面台・ユニットバスなどに使用する目的で開発されたカビ落とし洗剤なので、メーカーが定義する使い方や用途を守るのがベストです。

エアコン内部のカビ落としは自分でできる?

エアコン内部のカビ落としは自分でもできます。しかし、高圧洗浄機の購入・エアコンの専用洗剤の準備・エアコン本体の分解・養生などが必要な上にエアコンを故障させてしまうリスクも出てくるので、自分でやるのはおすすめしません。

カビ防止のエアコンスプレーの利用を検討する人もいますが、既にカビが付着している場合、さらにカビ汚れを増殖させる原因に繋がってしまいます。エアコンスプレーで一時的にカビの臭いを軽減することはできますが、根本的にカビ汚れを除去するにはエアコンを分解して高圧洗浄機とエアコン洗剤で水落としする必要があります。エアコン内部に付着してしまったカビ汚れはエアコンクリーニングの専門業者に依頼するのがもっとも賢い選択です。

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まとめ

いかがだったでしょうか。カビキラーがエアコンのカビ汚れ解消にNGな理由を紹介しました。

エアコン内部にカビを付着させないためには室内を定期的に清掃してホコリを取り除く、エアコンフィルターのホコリを月に1回掃除してカビ汚れの原因を未然に防ぐなどの対策が重要です。既に付着してしまったカビ汚れを落とすときは、エアコン掃除に精通した専門業者に依頼するのが賢い選択です!

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